
直筆・出逢い義理人情そして感謝
自分の座右の銘としたいところですが。これはプロ競輪の久冨久貴選手にいただいた記念の一筆。2005年とあります。
21世紀のはじめの頃、僕は首を痛めてちょっと苦しかった時期がありまして。県外のある病院で待合のソファに座っていたところ、たまたまお隣にいた方が競輪選手のHさん。隣県で年齢も近かったので、なんか、こんなとこでお会いできるというのも縁ですよね〜と意気投合。
数年経過。Hさんからお電話で、久冨選手をご紹介いただきました。どうも不調が続いておられるので、お話を聞いてあげて、と。僕は専門家でないですし (あたりまえですが) ほんとにお話をうかがっただけで、きちんと検査してみてはいかがですか程度のことしか言えなかったのですが。
競輪選手はすべての方の情報がKEIRIN.JPというサイトで公開されています。調べてみますとスゴい方のよう。私ごときが何かお役に立てたのでしょうか〜?
それからしばらくして、その久冨選手からお電話が。今度、小松島に斡旋が入ったので、ぜひ先日のお礼がしたい。ついては、◯日の◯時頃お目にかかれないでしょうか、と。えーと、お礼とは一体何のこと?目が点になりましたが、もったいないお誘いです。お受けしない理由などなく、前検日の朝にフェリーの港で待ち合わせさせていただくことになりました。
当日、大きなワゴン車には鍛え上げられた肉体のプロ選手が数名。その中で、久冨選手は一見して別格のオーラ。野球でいうと長嶋か王か?こちらが恐縮するほどご丁寧にご挨拶をいただいて、握手もしていただいて。これはその時にいただいたサイン。中心にビシッと一本、筋が通っています。子どもあてで色紙もいただきました。早々に競輪場に向かわれましたが、「出逢い義理人情そして感謝」は一発でお気に入りとなりました。
それから年賀状などやりとりとか、斡旋で来徳の際には食事に誘っていただいたり。「私たち、ファンの皆さんに力をいただいて走らせてもらってるんです」「私のサインには真ん中に一本、筋が通ってる言うてくれましたよね、嬉しかったね〜」いえいえ、嬉しかったのはこちらの方で。
そんなご縁で、そのほか普通はお話できないような方と同席させてもらったりと、まさに「出逢い義理人情そして感謝」な生き様を拝見しています。もう、お仕事への取り組み方ほか、とにかく全部が素晴らしすぎる。こちらこそありがとうございます感謝感激。僕は投票(車券を買うこと)は全然しませんが、この選手は絶対に買いですよ、奥さん。
後日。
子どもの誕生日に電話。出てみると久冨選手。な、なにかあったのですか…「いや〜、息子さん、お誕生日でしょう。おめでとうを言うとかんと、と思いましてね。大きくなられましたか?」
皆さん。これをプロと言わずして何と言う。やっぱり俺は久冨久貴に全部。