結果は1-1-1で勝ち上がった京都の村上義弘選手がまるまる1周逃げ切っての完全勝利。くわしいレースの模様はKEIRIN.JPや小松島競輪ホームページなどでおたしかめくださいな。
さて、徳島が全国に誇る小松島競輪場にG2がやってくるなど何年ぶりであろうか。開催決定以来、しんちゃんと絶対見に行こうと約束をしていた日曜日。いよいよS級S班の赤いパンツの実物が見れるのである。
…が、ちょとした用を片付けねばならず、自転車飛ばして駆けつけましたがすでに7Rが終了(しんちゃんはれいじと先に本場入り済み)。
場内に入ると、今まで見たことないくらいの人であふれかえっており、さすがG2。高体連の選手諸君も見学にきておられました。で、しんちゃんたちは何が何でも8R、世界のナガツカ選手を見たいとのことだったので、とるものとりあえず発送機横のフェンスかぶりつきに陣取ってみる。間に合ってよかった。
高らかに鳴るファンファーレ、選手入場。うおおおれいじ、なまナガツカぢゃ、大きいな〜、かっこいい〜♪タケダトヨキもしぶいの〜、しんちゃんどうよ!と見とれている間に発走。青板・赤板と順調にレースは進み、ジャンが鳴っての最終バック、まくり切った武田を4角から最後の直線で長塚が差しにいく!うおおおおおおお〜〜〜!という歓声、25メートル後方ナナメから見ている我々には微妙な着差がわからない…。が、1周まわってきた長塚が片手を控えめに上げる。
おおおおお勝ったのは長塚か〜? と、「ナガツカ、ヘルメットォ〜」と誰かが叫ぶ。で、ここからが長塚選手のエライところで、決勝線あたりからくるっと舞い戻りヘルメット投げ入れ!なんだこれは、ひょっとして決勝だったのか?ゲットした方、おめでとうございますね。決定は同着、茨城勢が1・2を決めました。しかし、いかに一番人気とはいえ、三連単で払い戻しが360円とは一体…。
そして次番組の顔見せ&待ち時間( =投票タイム)、とりあえず長塚選手の出待ちに行ってみることにする。
写真を一緒に撮ってもらおうか、どんなポーズがいいかいな、とか、握手は思い切り握ろうぜ、ナガツカは握力80キロだし、と皮算用しながら選手出入り口に向かう3人。
するとそこにはすでに出待ちの人だかり。やはりG2となると人気がありますね。
写真は「ナガツカまだ出てこんのか〜」と首を長くするしんちゃんと、白い歯がさわやかな好青年れいじ。
レースを終えた選手がタクシーやマイカーで出てくるたびに「きゃ〜○○さん、サインください〜」などと色紙を持ったギャル(死語)たちが大騒ぎする。が、しんちゃん&れいじの狙いは世界のナガツカただ一人。
続く9R・グランプリレーサーの海老根選手の出走を置いといてまでナガツカを待つ。誘導が川口秀人という贅沢なレース、本当にいいのか、しんちゃん?
が、出てこない。まあそら、帰り支度していたら小一時間はかかりますわな〜。場内に戻って10R 見ますか〜?4回転の山崎も見たいしな〜、しかしその間にナガツカ帰っちゃったらどうしよう。がしかし、やっぱりナマフシミ・ナマヤマザキ・ナマシンタロウの魅力は大。イチカバチカで戻って観戦するにしよう。もうこんな豪華なレース、小松島では見れんかもしれん。
そして10Rも無事に終了、内に詰まった伏見選手は抜け出せず。あ〜、残念。でも済んだことは仕方がないのでありまして、まあほんならイザ、急げ・出待ちへ!
が、またしてもそこには「ナガツカ待ち」でさらにふくれあがったファンの皆さん。さすがと言おうかなんと言おうか、ナガツカ人気はものすごい。そこへ運良くナガツカが登場(←おうちにお帰りということですが…)!
わたし、轢かれてもタクシー止める!と勇敢なお嬢さんが一帯を仕切る。そしてタクシーはゆっくりとこちらへ。伝わってくる「たのむ、殴らんといてくれ」という運転手さんの悲痛な心の叫び。あっという間にワゴン車のタクシーを取り囲む熱狂的なファン多数。もはやタクシー身動きとれず(-_-;)
同県の武田豊樹もなかなかのモテっぷりで、「たけださん、あけてぇぇぇぇ〜、サインしてぇぇぇぇ〜〜〜」と、誰かわかんないけどお嬢さんの絶叫が聞こえている。やるな茨城。が、たぶん武田選手はクールにカーテンの奥。車内の様子をうかがい知ることはできない。
ところが、ナガツカは心得ていた。窓がしゅるしゅるっと開き、ナガツカが顔を出す。そうだ、それこそプロの魂だ、エライぞ長塚さん!
「いやああああああぁ〜!」と一気に沸き立つ半径5メートル!色紙が次々に差し出され、さらさらっ!さらさらっ!とサインするナガツカ(敬称略)、実は手前にもうお一人の選手が座っておられるのですが、おそらく→(-_-;)のような感じだったのでないでしょうか。
そしてしんちゃんもれいじも握手してもらい、まだまだ追いすがるファンの群れからそっと静かに身を引いたのでした。長塚選手、お疲れさまでした。いや、かっこよかったです。しかしあの騒ぎ、無事にお帰りになれたのでしょうか…。
そんなこんなしているうちに空は雨模様。場内に戻ると走路はすっかり濡れていいて、どうも決勝は波乱の予感。この状況、確実に先行有利。勝つのは村上か平原か。
めったにないG2の決勝戦につき、濡れるのもかまわずいいところに場所取りをする。そしてかなり体も冷えた頃、ようやく選手の入場。
ポリカーボネイトのフェンス越しに撮ったので雨粒がじゃまですが、決勝を戦う9名の選手達。
白の1番車・村上義弘、黒の2番車・平原康多。とりあえず展開は専門解説にお任せするとして、事件が起こったのは最終ホーム。
かしゃん!という音ともに、つーーーーーっと目の前を通過する、ひっくり返った3台の自転車と色鮮やかなユニホーム。2・3・9番が落車、スタンドでは「おあああぁああああああああああぁああぁああぁああぁああぁあ!」と、ため息・怒号・罵声・悲鳴が交錯。くわしい罵声の内容については…ここには書けん(-_-;)
現場には倒れて動けない選手。駆け寄る係員。助け起こそうとするが、それとは全く別のことのように競走は続く。2コーナーを疾風のように駆ける1番車・村上、番手は7番・市田。あと20秒たらずで「そこ」に戻ってきて勝負は決まる。係員さんはもう必死、選手を自転車ごと走路外に引きずり出す。クリップバンドで締め上げられてるので、ずるずるずるずるとヘンな格好のままモノのように移動させられ…
マヂで痛そうです。
結果、村上選手が見事な先行逃げ切り、HBで上がりタイムはなんと11.6。G2での1-1-1-1は驚嘆に値するでしょう。戻ってきたホームストレートでは両手を高々と突き上げて喜びを爆発させていました。
このあと、優勝者インタビューや表彰式など控えていたのですが、出口の混雑を恐れた我々一行はそそくさと帰途につくことに。選手の皆さん、勉強になるレースをありがとうございました。
ちなみにこの11R、1着賞金は2000万円。もちろん全体で動いたオカネはさらに激しく、全財産を賭けた人も多数(当社推定)につき相当な金額となったでありましょう。万一、落車した選手が安全に走路外に退避されていなかったら、間に合ってなかったら、と考えると大変オソロシイものを感じさせるレースでありました。
やっぱり走るときは気をつけないかんわ。
こんばんは。
なんと白熱するレースですね。
手に汗握る緊迫の展開、目に見えるようです。
僕も行けば良かったです><
>JIZO
今度は一緒に行こうぜ!
記事が今日の地元紙にも載ってましたけど、アマチュアの大会とはまた違った面白さがあるよね。おにゃの子も結構多かったですぜ。
それより早く帰って寝なさい(笑)