藍住のご主人さんから某高級ホイールを入手したとの連絡があったのはいつのことだったであろうか。私はすっかり忘れていた。

ここんとこ爆発的に巷を席巻しているM△VIC C◯SMIC SR である。

この物語は短文投稿ブログ”Twitter”での何気ないつぶやきから始まった。

@pokepandassoさん(以下ぽっさん)はざっくり東京近郊にお住まいながら阿波弁に造詣の深い奥様である。そして何を隠そう #もんたなう の創設メンバーでもあるのだった。おそらく首都圏2000万人のうち「もんた」が通じるのはぽっさんだけである。ちなみにお会いしたことはないが、私の脳内では「お蝶夫人」で再生されている。

さて、ある日タイムラインにひとつのつぶやきが流れた。

@pokepandasso: (略) ヽ(；▽；)ノ http://bit.ly/KE5g6Y

もしかして、サプライズなプレゼントだったのかもしれない。よくわからないけど、まあ「うふ」である。それを見たけんchanがすかさず

@HEIZITSU_BIZAN: うちんくもな、これ速攻ドック入り

当社推定で、ドックとは当社である。しまった、忘れておった。

@NakashowaRS: ほういえばほんな段取りもせねば

@HEIZITSU_BIZAN: 今日には剥がれてすっぴんになってるはずなので、あとはよろしくお願いいたします

すると、それをみたペンギン好きの奥様が

@penpen31: あ。ペンギンをこそりっと混ぜといてくらさい(￣ー￣)

とリクエスト、だが細かいグラフィックは手間が半端でないのであるからして

@NakashowaRS: 別料金！ 別料金！

と悲痛な叫びをあげる私。そしたら

@HEIZITSU_BIZAN: 別料金は別に請求してください

ってことなので

@NakashowaRS: おｋ(・ω・)

と承りました。毎度ありがとうございます。ところが奥さん、

@penpen31: いいです。トトロで。(T^T)

とあっさり引き下がる。藍住のセンターではキャラ設定で奥様=ぺんぎん、ご主人=トトロと決められているのであった。トトロに関してはけんchan払いということか。

さてまあほれはほれとして、けんchanからのご注文は、

白と黒の反射でかっちょよく、ということだったので前にどっかのサイトで見たテスト中のプロトタイプであろうCC80みたいなんをオマージュすることにした。

© roadbikeaction.com

見ると、ロゴがステンシルっぽくなっている。さらに観察すると、どうもカッティングっぽい。以前ナカニシサイクルモードでメーカーの方に聞いたところによると、このデザインで従来のものはすべて印刷タイプとのことで、これは要するにたとえば「O」の中にもフィルムが存在しているということである。だから、光が当たるとそこがテカっと光る。

が、このたびのものはその部分に光の反射もなく生地の上にカッティングを載せているように思える。そしてなんとなくかっこいい。

後に公式に発表されることとなった Cosmic CXR 80 がまさにこの製品であって、このサイトで隣にあるCC80と比較するとそのマーキングの差は歴然である。やはりわしの目に狂いはなかった。

最高級モデルにだけカッティング仕様が奢られるのか。

そらそうぢゃわな、なんぼ数があるというてもカッティングはコストダウンに限界がある。わしももし面白くなかったらこんな手間のかかるもんはしよらんと思うし。

で、早速これを作るんですけども、元々のデータはすでに手元にある(あっちゃんのとかに貼った)ので、これを加工する。

あとはトトロか。

とにかく、反射シートは失敗するとえらい面倒なのである。やる前にオーナーのけんchanに相談することにする。

けんchan、トトロなんやけどな、どうするで？

するとけんchanは少しおいて息を整え、

「CHULLさん、まあ、あない言よるけんど、やっぱりぺんぎんにしたってくれませんか。なんぼかかってもかまいません。ぺんぎんでお願いします。」

とのたまうのだった。

毎度ありがとうございます〜(・∀・)

そのようにして、けんchanの C◯SMIC は、S-W◯RKSとAizumi Training Center そしてよく見るとぺんぎんという豪華仕様になって納められるのであった。

ちなみに

© HEIZITSU BIZAN CLUB

夜に光が当たると

© HEIZITSU BIZAN CLUB

めっさ光ります。

で、このようにして、採用されるはずだったジブリ最強キャラは愛の力の前にもろくも崩れ去り、ぺんぎんが支配する世界が藍住町のあのへん一帯に広がるのであった。

夜も安全にお走りください。かしこ。