6, 30, 2012【レプリカ】WH7.850¢50的な【工場見学】

さる高貴なお方からのご依頼で作らせていただきました。

うしろのがらくたは気にしちゃだめ

元々は

WH7850C50

これだったとのことでして、お化粧直しのご依頼です。ただまあ実売モデルは

2010全日本選手権RR@広島

のようにグラフィックがチェンジされました。今回は前年にテストされていたモデルのレプリカになります。ではでは

まず、弊社では事あるごとに色んなロゴをデータ化してストックしているのですが、このDA7800系のロゴはたまたまありませんでした。なので作らなければなりません。

がしかし、ロゴデータというものはメーカーさんが「はいどうぞ」とくれたりはしないのでして、また、公式サイトなどで親切に配付されているわけでもありません。そこで

CN-7901

ヒミツノジテンシャヤサンで、間もなくごみになるであろうチェーンの箱をいただいてまいりました。これをスキャナで読み込んで素材とします。でもこの段階ではエッジがゆがんでいたりします。紙の凹凸や背景の柄が反映されてしまうので致し方ありません。「-ACE」のところをアップで見ていきます。

素材となる画像データ

カッティングプロッタにかけるデータはベクターデータと言って、輪郭を一筆書きのように線で正確にトレースしたデータです。この画像をそのままなぞっていけばいいのですが、なんといってもナナメになっているのでめんどくさいです。ちなみにこのようないわゆる「画像」をラスターデータと呼びます。余談です。

続き。だもんで、まずこれを垂直に起こします。

Adobe Photoshop(TM) を使用

さあなぞろう、と思ったあなた、気が早いです。できるだけ手抜きをしなければなりません。どんな卑怯な手を使っても他人より楽をする、というのが夕焼け眉山クラブの創部の精神です。最近どうも守られていないような気がします。

こういうもんはタテヨコの画の太さが同じだと応用や展開がしやすいのです。縦横比を測って、調整します。

よしよし

ほうすると、輪郭をなぞるのでなく、中心をなぞって太い線を設定すると一発で正確に(おおまかですが)描画できるのです。

うむうむ

ほしたらはみ出してるところやそのほか細部を調整して、今の逆の手順で元の比率や傾斜に戻しをかけていけばいいのです。じゃじゃん!

しかし作業はまだ続きます。

ホイールのアーチに合わせて変形させていきます。ホイールは丸いのです。実は作業的にはここが最大の見せ場なのですが、簡単に言うと

Adobe Illstrator(TM) CS4を使用

ってなことをやってまいます。もちろん、「見せ場なら、もっと見せんかい」というお叱りはごもっともです。

で、これでデータ完成かと思いきや、もう一手間かけてみます。実はこのデータではカドが立っているのです。そうするとナニがマズイかというと、ステッカーにしたときにめくれてきやすいのです。ここだけの話ですが、某高級ホイールメーカーのごにょごにょなアレのナニに採用されているのが弊社製品でありまして、とがった部分をすべて丸めて大変喜ばれたというハーチャンにいずれ自慢する予定のネタもあるくらいなのです。

つまり、

上が元データ、下がカットデータ

こんな感じで面取りをするわけです。カッティングの準備は以上でだいたい完了。あとは面付けしてプロッタで出力、カス取り→リタックシート貼り→個別にカット→位置決めと進み、

3M社製マスキングテープを使用

のように貼り込んで完成です。

おっと、愛の前に崩れ落ちたジブリ最強のキャラまでなかなかたどり着きませんので、いつものように続く。しかしいつものようにほれがいつになるかはわからない。でもネタ的にはあのブログよりは先に公開したい。さあどうする。

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