まず謹んで訂正いたします。前回のエントリで師範以外全員悶絶のような予想がございましたが、悶絶したのは私だけでした。
今回のコースは東みよし町→棧敷峠→落合峠→見ノ越→貞光→繰り返し終わりであります。いつもどおり、けんchan興業とK澤道場のコラボ企画。
まあなんというか、けんchanとこは毎週毎週お誘いいただきありがたい限りであります。ここのご夫婦は例えて言うなら、だいたいどこの中学校でも足が速くて野球がうまくてちょっとわるそうな男子が一番かわいい女子を連れているという、そんな感じ。
さて、夕焼け眉山関係の催しは、その旅程もさることながら、出発までの心理戦こそが面白さの醍醐味であることはよく知られるところです。
当初の案では、登り口の集合場所まで誰かにトランポお願いすればいけるんじゃね?ということでしたが色々大人の事情で手配つかず、うん、まあほんならしょうがない、わいは諦めるわ。いや残念
ということで私はお手軽圏内のラーメン屋などをぐぐってみたりと楽しい週末ソログルメ計画を練っておったのでした(@金曜日)が、そこへ鳴りひびく電話の音。
アドリアーノNo.7けんchanであった。いやーごめんよけんchanわいはやっp
ああ、ええ、うん。いけますんで。僕がーあーええ。迎えに行きますから。はい。7時前ね。ほな。
けんchanとぺんぺんの決戦用機材はぺんぺんが搬送し、けんchanが別便を立ててまったく逆方向のうちんくまで拾いに来てくれるとのこと。
いやほんまにありがたい。そこまでして道連れを増やそう一緒に遊んでくれるなら行かねばなるまい、と私は覚悟を決めたのでした。
で、今回のメンバーですが、
K澤エンデュランススクール校長の(・∀・)シハーン、アドリアーノNo.7けんchan、藍住町あのへん最速女子ぺんぺん、漆黒に黄金のヴェンジを駆る映像の魔術師bubeさん、学連バリバリレーサーのしんたろう、普通の人CHULL、に加えて、県西部・長距離界の絶対エースぶ監さんという、いつもにも増して非常に困った人選であります。
当日、ぶ監さんとハジメマシテを交換させていただく。見るからに速そうな精悍な体躯。乗る姿も、距離を乗る者のみが自然と身につける美しいフォーム。全日本選手権など観戦に行きますと、こういう感じの人が沢山います。
で実はbubeさんとは学校は違いますが同学年。ずいぶんお久しぶりで、いやーご一緒できて嬉しいです、と思いますがおそらくご一緒できるのは一瞬ではないかと想定しておきます。県下屈指のスプリンターにして星飛雄馬的なPCを背負っての特訓で有名。
ま、もうここまできたら仕方ないので、全力で胸を借りるべく気合を入れてスタート。
まずは棧敷峠を目指す。
最初はゆっくりと進みます。あちこちから聞こえてくる三味線の調べ、県下最強夫婦は後方で漫才、と、この状況はなんとなく懐かしい感じ、と思ったらこれはお内裏様とお雛様+五人囃子の笛太鼓ピーヒャララではないか。伝統息づく日本の歌百選、実に奥深く味わい深い。
山は次第に深くなり、先行する実業団&学連のJCF登録レーサー+世界9位(・∀・)シハーン、あえてくるまを下げて温存するぶ監さん・出たくても出れないCHULL、キャッキャウフフ的な藍住トレーニングセンターというライン。
前方では談笑しながらも恐ろしいペースが作られており、離されまいとあえぐその横には鼻歌交じりのぶ監さん、後方、トレセンはペースを守りながらも時折おもしろいネタを振りまきながらひたひたと迫り来る。
まさに前門の虎&後門の狼&右には西の帝王&左は千尋の谷=四面楚歌。
それでも途中で休憩など挟んでもらって延命措置を図るが、しんどい〜と悶えていると「汗かいてないぢゃんwww」「きょうもするどい三味線っすねー」と激励の言葉をいただく。
えと、ここで説明しておきますが、私は体質なのかなんなのかわかりませんが、どばどば汗をかくタイプではありません。なんかまあじわじわ来るのです。よって三味線認定は却下します。
さて、息も絶え絶えになってたどり着いた棧敷峠、少し下って落合を目指します。
なんかこのへんになると記憶が曖昧です。さてここで
(・∀・)シハーン&ぶ監さんの談笑という東西王座決定戦みたいな後ろ姿をぼんやり見ながら、時折聞こえてくるぶ監さんによる剣山系の自然のレクチャーに耳ダンボします。その前方で繰り広げられているであろう実業団VS学連の戦いはもはやどうでも結構です。
途中、パンクで停まったしんたろうをチャンスとばかりにパスしますがやっぱりあっさり抜き返され、落合峠が近づきますと、
「うあ゛ーきれ゛ー!いや゛ーおとーさん、見て゛ー!きれ゛ー!」とぺんぺんがうなるほどの絶景。標高は約1500m、森林限界近くなのでしょうか、高木の姿は少なく、笹原が一面に広がった峠のてっぺんに到着。
ま、写真でも撮っときましょうかねーと記念撮影をして、ここでバイトの時間迫るしんたろうは離脱。
落合からのえげつない悪路を下りきって小休憩、ちょっと走って祖谷蕎麦で昼食、一路見ノ越を目指す一行。
が、ここで私は売り切れます。
遠ざかってゆく集団最後尾、きついとか痛いとかではなく単純に足が動きません。ここから見ノ越まで約20kmの登り、ひたすらにとりあえず進みます。したがってこの区間での面白い話などはいつものブログに丸投げです。
売り切れなので別段苦しそうでもなく見ノ越に到着した私は「またネタを仕込みましたね」とか「おいしいとこ持って行きますねえ」などと暖かい出迎えをいただきます。長らくお待たせしましてすみませんでした。
さてここで、ML美馬のMTBに出場だんのくぼっちがレースを終えて見ノ越まで合流してくれるというサプライズがあるはずでしたが姿は見えず。
文明の利器・アドリアーノけんchanのすまほにて確認をしたところ、一宇まで10kmの地点とのこと。一同、それって要するにまだ「貞光」なんでわ…と心のなかでは思いますが口には出しません。大人の対応です。
さあそれではここから37km下りっぱなしのメインイベント、私は出発前からこの下り集団の最後尾を狙っていました。
なんといっても最後尾の(゚д゚)ウマーは、高速で下ってゆくトレインを心ゆくまで眺められるところにあります。(・∀・)シハーンを先頭に、完全にコントロールされて等間隔で続く強者達の車列。延々と続くタイトなコーナーを舐めるように、流れるようにクリアしてゆく美しいトレイン。まったくムダのない最上級の輪舞曲に、(・∀・)シハーンごちそうさんっす!と感動の涙を禁じえません。
ま、しかし37kmというのは思ってた以上に長く、もうええけんはよ着いてなどと思いかけたとき前方よりくぼっち登場!久々の再開につもる話もあったのですが、お話もそこそこになんとなく下りはじめてしまうのでした。
そしていよいよ大団円かと思われ始めた残り数キロ、先頭の(・∀・)シハーンがぶ監さんにどうぞと進路を譲ります。
心理描写→<改行><改行><改行><改行><改行><改行>(-_-)
瞬間、炸裂するアタック!なんじゃこりゃと思う間もなくここは着いとかなと悲しい性が発動、売り切れたはずの脚が本能のままに反応してしまいます。よせばいい〜のに〜と敏いとうとハッピーアンドブルーが脳内で歌いますが時すでに遅し、カウンターで飛び出した(・∀・)シハーンにも自然反応してしまい、並びかけるもかなわず、外から車間を切ってまくり上げたけんchanにばっさりやられて本日の全行程終了。
なんというか全身からセントラ感というか擦り切れてぼろぼろの哀愁がいっぱい。
(・∀・)シハーンはここからご自宅まであと50km自走で帰られるとのことで、みんなでお見送り申し上げます。
私事、順番的には一番弟子にもかかわらず無様な姿をお見せしまして道場の名に傷をつけてしまいました。不肖の弟子を持ってしまった(・∀・)シハーンのご心痛、察するに余りあり慙愧の念に耐えません。あっさり破門にしていただければと思います。よろしくお願いいたします。ぜひそうしてください。
でさて、獲得標高2500m少々・走行距離110kmあまりの修行は落車・交通違反などもなく無事終了、帰りの車中ではけんchanとわるだくみをしながら私の10月9日は終わるのでした。本日厳しいご指導&暖かいご支援をいただきました県内トップライダーの皆さま、ありがとうございました。次回もどうぞよろしくお願いいたします。
さてまた次回も道連れでよろしくお願いします。
すでに点呼されてます( ̄ー ̄)にやりっ
ま…またつれてってくれるのですか
もうなにも悔いはないのですが( ̄▽ ̄)
お疲れさまでした。
昭和ムード歌謡は空で歌えるし落ち着きますね。
序楽がありサビがあり盛り上げる!
華麗で洗練された師匠のバチさばきと通じます。
今回の私は見ノ越までののぼりで中島みゆき わかれうた「♪道に倒れてだれかの名を呼び続けたことがありますか~♪」
大変お世話になりました
わたしは
あとどのくらい〜生きられますか〜
あるいは
これっきりこれっきりもうこれっきりですか〜
とほぼ全行程で繰り返しを…(-_-)
毎週毎週ありがとうございます。
そしてまたよろしくお願いいたします( ̄ー ̄)
「きれいーおとーさんー」のを息子がたいそう気に入っておりまして(-_-)イメージガ…
こちらこそいつもありがとうございます
これほどまでに幸福の感情をあるがまま表現できる素晴らしさに深く感じ入っておるのでございまして、したがって次回も琴線に触れるネタを期待してやみません。
ぺんぺん家に幸あれ〜 * ゚ + 。・゚・。・ヽ(*´∀`)ノ