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えーとまず、あっちゃんが「CHULLはん、タオルほしいでんな〜。大きめのヤツな〜。うん。いりますやろ？な？」とさりげなくつぶやいたのが数日前、と。

そもそも、あっちゃんが欲しい、またはイル、となった以上は必ずイルのである。そして、それら無理難題に真正面から取り組み、ワンオフでもなんとか世に送り出してきたのがスペシ屋ライズ堂の原点でもある。

が、これまで無地のTシャツに手塗りしたり、手芸屋さん♡で生地買ってきてミシンで縫ったりしてきたわけですが、スポーツタオルとなるとちょっと勝手が違う。素人の細工で事足りる気がしない。

そこでいつもお世話になっている生地屋さんへと足を運ぶ。ここ、忘年会用のも作っていただいたお店である。奥さんにお話をうかがう。

まず、この手のタオルには製法がいくつかあって、

1.既製品タオルにプリントする

2.タオル原反(みたいなもの)に染色またはプリントして縫製仕上げする

3.生地そのものに柄を編みこんで仕立てる

というようなお話であった。

それで実際に製品見本を見せていただくと、既製品に顔料プリントのもの(要するにTシャツと同じ)はパイル部分にべっとり絵の具が付いちゃうので、ゴワゴワ感がたっぷり出てしまう。

コストはこの方法が最も安いのだが品質的にイマイチ(コスパとしては妥当)なのと、版の大きさが限られるので全面にプリントはできないらしい。これでは「ちょっとこう、な、まあ目立つやつがええやん、な？」と言っておられたあっちゃんのOKはもらえない。

ほんなら全面にグラフィックるならということでさらにお話を聞いていく。

すると編みこんでいくタイプは納期とコストがとてもではないが合いそうにないと判明。それで(2.の全面プリントで概算の見積もりをもらって一旦帰宅、あっちゃんになんぼなんぼで何枚なんですけどどうしましょう、とお伺いをたてる。

「いっときなはれ」

ひとこと、予想通りであった。あっちゃんは常にシンプルである。

実はここで私はスポーツタオルを甘く見ていたことに気づいていた。温泉タオルにぺろっと名入れするのとは比較にならない労力がそこに待ち受けているのだった。

まずコストの問題であった。生地の段階ですでにけっこうなお値段が提示され(もちろん適正価格なのですが)、全面にプリントする版代がこれまたけっこうなお支度なのであった。

そして生産ロットの問題が立ちはだかるのであった。10枚とかでは通常はラインは動かないのであって、それをしゅっしゅと動かしてもらうにはまたまたけっこうな枚数で、ということになるのだった。

ただ、たとえば１枚でも作ってくれないわけではなく、まあでもそうすると１枚数万円ですけどどうしましょう、てなことになるのでした。

しかし実際問題として、単価が大＆ロットが大となると総じて大なので、「いっときなはれ」を鵜呑みにするとえらいこっちゃになるのは火を見るより明らか。

それで、スポーツタオル的に妥当なお値段を調べてみると、ブランドによりけりではあるがだいたい1,500円〜3,000円で流通している模様。

そこで今回の分を１枚2,000円と仮定して、それで作れる枚数を詰めていくことにした。それ以上高くなると、なんか恋人ができる幸運の壺みたいな怪しさがでてきてしまう。

それでもボクは恋人がほしいっす！という若者を知らないではないが、たぶんタオルで恋人はできないのでそこは考えないことにする。

さて、同時に進むべきはデザインである。夕焼け眉山クラブ今シーズンのテーマをメインに、お世話になっているヒミツの自転車屋さん、某高速鉄道関係企業、某耐久系総合訓練施設、某癒し系栄養補給総本山の責任ある方々に掲載許可の根回しを行っていく。

ここの並べ方は簡単に言って見た目である。かっこよければだいたいよいという伝統を守り、いつものようにものづくりは進む。よって順不同となっておりますのでスポンサーの皆さまご了承ください。

本来はネタ的にもっと掲載したいブランドネームもあって然るべきとのご指摘もあり、弊社としてもさらにネタ屋号を増産してまいります。どうか皆さまも個性豊かな一発芸を大量にご提供ください。

あっでも、あれよ、いい方へ楽しい方へ振るネタですよ。今あるオリジナルブランドロゴはリスペクトされるがゆえに愛されておるのである。

というようなわけで、考えすぎない程度に仕上げて、版下データ・色見本など揃えてあらためて生地屋さんへと向かう。

納期・コストともに生産ラインに無理のかからないところで折り合っていただき発注。本音ではうみがめトライアスロンでデビューさせたいところですが、ちょっと厳しい模様。

ではお値段です。

【予価】１枚2,000円(税込)、３枚お買い上げの場合は5,000円とさせていただきます。仲良し３人組で３枚お求めいただいて、円未満をどうするかでモメるというのもまた一興。

仕様です。サイズ：横105cmｘ縦40cm(だいたい)、綿100%、生地は外国製ですが、国内工場での縫製です。表面仕上げはシャーリングといって、密に織ったパイルをカットしたものです。目が詰まっているので、おろしたてでは水を吸いにくいかも(洗っていくうちによく吸うようになります)。

プリントは顔料です。上記(1.の製法とはまた異なります。実際に触らせてもらいましたが、染料と区別がつきません。ほんまに技術は日々進化しています。ちょっとこれ、ええんがでけるんちゃうん！と妄想中。

てなようなことで、色々とタオルの勉強もさせていただいたナイスな商談でした。お届けは７月下旬ごろですね。

あ、ほんで念のためですけど、KKホナッテアッチャンガの独断先行企画ですので、いまのとこ自転車屋さんではお問い合わせお申し込み受付はしてもらえません。

というか、いつまでにナニしないと手に入らないようなことにはなりません。たぶん。大丈夫な程度に少々は在庫する予定なので、まったりとご利用いただければ幸いです。

お問い合わせなどは、↓↓↓コメント↓↓↓(コメント中の個人情報は非開示としますので)または、直接メールお願いします。例によって身内ネタなので、個人的に存じあげない方への販売は予定しておりません。ご了承ください。