そういうわけでグーテンもるげーん!とやってきたドイツ製工業潤滑剤でございます。
以前にもドライ潤滑についてポストしたことがありますが、つまるところチェーンがきれいだと気持ちいい、ということなのでして、今回もチェーンを洗いきってしまいます。
本題に入る前に、ご注意です。ここからの作業は危険を伴ううえお金もかかればメーカー推奨の方法でなく自転車屋さんでも多分やってくれない、ほんまにロクでもないやり方かもしれません。責任取れませんので、三味線としてお読みください。この物語はフィクションです。
では
私んちのチェーンはこれまで、フィニッシュライン(徳島弁で「ひにっしゅらいん」といいます)クライテックワックスルブというケミカルで手入れしていました。これは皮膜がワックスで、チェーンがこねこね擦れるとぽろぽろ固体として落ちていくという理屈。
このたびの井上テクノロジー(うそ)105は塗布後に残る潤滑剤がよくわからない別のなにか、ということですが「105」と銘打つところをみるとフッ素系ではないかと勘ぐっておきます。
さて、私は常々潤滑剤を塗るならまず洗浄脱脂!と説き続けてきました。
汚れの上から、あるいは違う種類の油脂の上から高価な潤滑剤を振りまいても勿体ないじゃありませんか?※効果がないとは言ってません( ̄▽ ̄)
よって最初の作業は洗浄であります。使う道具はこちら↓↓↓
もともとワックスなのでさほど汚れてはいませんが、まず味噌入れに灯油を半分ほど注ぎ、チェーンのついでにプーリーとカセットもばらして浸け込み放置します。
この灯油はもう数年使い続けて飴色に熟成されているのがおわかりでしょうか。経済活性化の観点からはパーツクリーナーなどばんばん使うといいのでしょうが、基本的にうちは始末です。徹底的に使いまわします。
余談ですが、中昭和レーシングサービスの一角はご覧のように黄色い「型枠用コンパネ」を敷いてありまして、油を使う作業などはすべてこの上で行われます。灯油が少々こぼれても全然大丈夫なのです。上でローラーも乗れますし、このコンパネをめくると下からも謎のローラー台が現れます。
そして一晩あけてブラシでふるふるとあらかたの汚れを落としたら灯油から部品を引き上げます。さあここでパーツクリーナーをどばばっといくと思いきや、基本的にうちは始末です(再)。そんな贅沢なものは使いません。とりあえず新聞紙の上で灯油を切っておきます。そしてもう一回漬けます。
さて
ここでチェーンの構造をおさらいします。
チェーンは外プレート・内プレート・ローラー・ブッシュ・ピンで構成されており、このローラー・ブッシュ・ピン間で強烈にこすれ合っています。よって、潤滑剤をここに到達させたいです。ということはこの、手の届かない奥にこびりついたスラッジ(金属屑)やかぴかぴの油かすをやっつける必要があるのです。
ま、ここまででかなりの汚れは落ちています。が、中昭和RSはひま、いや細かい作業が大好きなのでローラーを一個一個つついて確認します。
ローラーはチェーン1本に100以上ありますが、実はこの中にこびりついて回らない個体が必ずと言っていいほどあるのです。まったくローラーとしてあるまじき事態で許しがたい。そこで、カッターの刃先をプレートとローラーの間に差し込んでいくのです。(刃は切れなくておk)
ロード用チェーンは変速する都合上、左右に遊びがあります。で、ここのひっついてる方をちょっとつつくと、ローラーが浮かされてローラー・ブッシュ間でこびりつた汚れが「ぽわっ」と洗浄液の中に漂うのです。
まー実際はやってもやらんでも実感としては現れないんですけども、ひまこのような丁寧な作業を経て、まあまあほしたらこのぐらいで…の状態まできれいにされ、ようやく次へ進むのでした。
きれいな灯油に変えてどばどばすすぎます。
すすぎ終わったら新聞紙に広げて乾燥。どうでもいいですが、最近の新聞はラジオ欄にエロ小説を連載してるんですね(・∀・)こんなもんNIEと称して小学校の授業で使わせるとはナウいじゃないか。ほかに中身もないくせに、こういう汚れ作業にだけ便利です。
さてほして、乾いたところへすかさず注油します。こんだけ洗浄脱脂してありますのであとはもうやったようなもんです。薄いトレーにチェーンの厚み分満たして漬け込みます。まあ量は適当で全然かまいません(と思います)。
あーしかし、これこんだけお店屋さんでやってもらったらン千円ではしてくれんだろうなあ。たしかに手間はかかりますっ
でも、さらのチェーン買えるでないかだ(-_-;)…と思われるかもしれませんが、ついでなのでここで私は声を大にして言いたい。チェーンは安くても、チューンは高いもの(誰がうまいこと言えと)なのです。チェーンに限らず、専門技術者の作業には規定の工賃と敬意を払いましょう。
というか使用中のチェーンに手間かけて洗うよりはもちろん新品のチェーンにさくっと塗る方がいいに決まっておる(しかもラク)ので、どうぞよい子の皆さんはチェーン買ってくださいね。間違うても汚いチェーンお店に持って行ってローラー1個ずつたしかめてくれだ!とか無理言われんこと!
でそして今回、最終的に塗ったアブラが蒸発乾燥したらオッケーということであります。ここまでで使用したアブラの量は約30ml。初回なので多めかと思いますので、次回から塗布だけだと半量か?そうするとやっぱりかなりお得のような気がしてきました(・∀・)そして今なら在庫ありとの情報です、急げジテンシャヤへ!わっはっは〜^^
実はもう手に入れておりまして、カンニングに来ましたっ( ̄▽ ̄)ノ
わたくし(ひま)細かい作業が好きなのでさっそくやってみまするっ
ぺんぺんさん、その後の工夫としては、洗浄は味噌や秋刀魚用でいいんだけど、塗布はチェーン丸めてぎりぎり入るサイズの丸型が当社推奨品ですね!アブラの使用量が最少です!
作業後に残った分はフタして置いとくと次回の洗浄に使い回せます。ほれとうちではスポーク曲げてサドルからチェーン吊り下げれる乾燥用フックも自作した!だんだん「すてきな奥さんby主婦と生活社」みたいになってきたぞ( ̄▽ ̄)