去る日曜日に「自転車王国とくしま・ポジション講習会」に参戦してきたので忘れないうちにメモします。
徳島市中心部、徳島地裁の桜を目前にひっそりとたたずむ一軒の小さな自転車屋さん(特に名を秘す)。ここが徳島レーシング夕焼け眉山クラブナカッソ!のルーツである。思い起こせば30年ほど前、中学生の私はここの敷居を恐る恐るまたぎ、それがすべての荒行の始まりだった。
優しそうなおじいさんと怖いそうなおやじさんがいて、中三の私と高一のあっちゃんがくんだらをたれていると、「ただいまー」とランドセル背負った瞳のくりくりした紅顔の美少年が帰ってくるのだった。
その小学生こそ後の(その時もですが)ナカニシヒロユキさんである。
いまや日本で一番SPECIALIZEDを売る男にしてJCF上級コーチでUCIコンチネンタルコミセールでBGフィッターで奥さんは美人という勝ち組リア充となられた。もう一度言います。奥さんは美人です。
そのニーチャンが講師として乗車ポジションを診断してくれるというありがたいイベントである。
私はいそいそと申し込むのであった。なんといってもリーズナブルなお値段が魅力です。
実は私は1年ほど前にBGフィットなる精密ポジション調整を受診済みである。これは普通に有料なのですが、それはもう至れり尽くせりのサービスでした。
身体各部の寸法や左右差、関節の可動域など考えつくありとあらゆるいろんなところを測りに測って最も練習量がこなせるポジションへと導いてくれる、というのがBGフィットである。私はがばっといじくられ、その後大変調子がよろしい。
なので私は現在のポジションやフォームには少々自信を持っている(異論は認めます)。ちなみに、手・尻・足の置き場所が「ポジション」で、そのうえで体をどう動かすかOR動かさないかが「フォーム」です。
さてこのたびこの講習会に私が持ち込むのは
これのポジションを最適化してもらってセントラを楽に走るのである。
それで、講習会そのものについては主催者さまのサイトでお楽しみいただくとして、今日のお話のポイントは2つあります。
まず、車体を固定ローラーにかけてペダリングする様子を講師がぐるっと、and じーっと観察して改善点を教えてくれるのですが、私はまず左脚の膝が揺れている、と指摘されたのであった。
それは前述のBGフィット受診時にも改善指導を受けた箇所であり、ゆえに私のロード用シューズには足底の角度調整用に「足の小指側を1ミリ高くする」シム(角度のついたプレート)を入れてある。
が、この日はトラック用のシューズなので足底はフラットのままであった。
講師はそこを見逃さなかった。
ポイントの1です。他人の靴の中の1ミリのことを見抜くのは容易ではない。鋭い。
さらに、ここが大切です。そもそも
ひろくんは前回のBGFで自分が指摘した私の足底カントについて忘れきっている
そういう人なのです。が、それはいい方に解釈すると
ポイントの2です。忘れきっているにもかかわらず、同じところの同じ状態を同じように診断しちゃった、これは本物です。たとえば適当な評論家もどきσ(・∀・;)であれば別のところを違うように診断し見当違いの調整をしたのではないでしょうか。
私はここで【ステマ】と言われようが【拡散希望】と言われようが、この中西先生の「正確性」と「再現性」を強力にプッシュする所存です。
まさかひろくんがそんなスゴイ人だとは思ってませんでした。すみません。
いみじくも、現在JBCFのP1で活躍するパールイズミスミタラバネロ藤岡克磨選手も中西先生のフィッティングを勧めておられた。やはり見識ある方に見てもらうのはすでにハイレベルな選手にとってもかなり有用なことのようです。
さあそして余談ですが、と言いながらここが本日最大の見せ場かもしれません。
私個人の考えに過ぎませんが、これはポジション診断に限ったことでなく、実際に走る自分自身においても「正確性」と「再現性」こそ自転車を楽に速く進める最大のポイントです。
ペダルを漕ぐ、ということを考えてみますと、1.最も効率よく入力する身体の使い方を、2.狂いなく延々と続ける、のが楽に速く遠くまで行く唯一の解決策なのでありまして、ここ数年、骨盤を立てるとか体幹を使うという「ブーム」が次々と雑誌を飾っておりますが、それらすべて上記1.と2.の方法論です。
速い人はなぜ速いのか→こうやってますよね→そう言われてみたらそうですね→こうすれば速い!と導かれて特集や見出しができあがります。「最初の段」が大切なのであって、最後のおいしいとこだけですぐに(・∀・)とはなりません。
大切なので二回言いますが、最大効率のペダリングを再現し続ければ現在の自分を最も速く楽に進められるのですから、これは技術のお話です。「うおー」とか「とりゃー」でうまくいかないときのヒントにしていただければ幸いです。
ほんで、ほない考えたときにはじめて「どない踏むんがいいんだろう」とか「ここはどのぐらい踏んだらええんすか」と具体的な技術習得に向かうと思うのです。
私は常々、自転車競技という機材スポーツは「機材を扱う技術」の向上が不可欠と考えています。テニスでは最初にラケットの持ち方を習うはずです。チャレンジサイクルフェスティバルのセントラなど見ていますと、タイムは基礎体力の優劣とはあまり密な関係がない。同程度の脚力ならうまく走れる人が速いのです。
…も、もちろん修行は修行で別途必要ですっ…が…それはそれとして
山の下りも、度胸や根性ではなく「うまい」人が安全にスムーズに走れるのです。うまいというのは「正確で丁寧」と言っていいでしょう。機材のセッティングも含みます。
そういう意味で、たまたま速かったとか運よくこけなかったということでなく、常に安定して良い結果あるいは質のよいサイクリングライフ()を楽しむために、一歩踏み出して「くるまさばき」に関心を持っていただけると大変嬉しいです。
自転車は、乗りこなすことこそ面白い、と私は思います。逆に、体力はあるのに乗りこなせなくて十分に楽しめてない人もいらっしゃるのではないか?とも。
楽しむためにはラクに安全に車体を操れるポジション・フォームの習得が欠かせません。
具体的にはまず
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さて、ここから先は有料のコンテンツです。KKホナッテアッチャンガの利用規約に同意のうえ会員登録してお楽しみください。ちゃんちゃん。気になるBGフィットのお問い合わせなどはこちら!秘密の自転車屋さんブログ
なるほどなるほどです\(^o^)/
詳しくありがとうございました。
勉強になりましたf^_^;)
もちろん、えびちゃんも美人です!^^
ほれはほれとして、今日また面白いこと発見した、身体の使い方は奥が深いっ!日に日に勉強ぢゃー( ̄▽ ̄)ノ
CHULLさんも、ナカニシさんとのお付き合いが長いのですね。お爺さん(故人)のことを知っていらっしゃる方はもう大分減ってきていますね。社長さんとは真反対の感じでしたね。私も昭和48年以来からのお付き合いですが、本格的なお付き合いは昭和61年からです。
>t先生!
自転車雑誌の広告「ズノウ・ワンゲル・ビバロ・ニシキ」が懐かしく蘇ります!(^^)店の奥に応接セットがありましたね〜^^