夕焼け眉山クラブ・和尚さんが鰐w

まあとるものとりあえず、こちらの記事をご覧ください。

TTナショナルチャンピオンワンピース完成！

いつもお世話になっておりますWAVE ONE社のスタッフさんブログです。全日本TTを制したBSアンカー西薗選手が着用のナショナルチャンピオンワンピが発表されました。

これはまたなんというかっこよさ(´ー｀)売っていたら買ってしまいそうです。欲しいなあ。

えーさて。

ワンピースというものが世に登場したのは1980年頃かと記憶しています。モントリオール五輪ではまだ見受けられなかったのでないでしょうか。

ワンピ登場の背景には、なんといってもポリウレタン素材の実用化が挙げられます。生地が伸びないと、あんなもの一人ではたぶん着られません。

それまでのトラックレースでは、シルクなどで作られたいわゆるピストシャツというものが選手の必需品でした。生地は光沢こそありますが、びよよんとは伸びないのでした。さすがに私自身の競技歴はそこまでは遡らないのですが、先輩たちが「スク水」生地のレーパン(豆知識：これをモケパンという)とともに着用されていたのが記憶にございます。

ほのころは、ほんで普通に当たり前だったのです。選択肢がそもそもないので仕方ありません。

そこへ颯爽とあらわれたのが旧共産圏・東ドイツやソ連の選手がまとった「ワンピース」でした。ベースボール・マガジン社発行の自転車競技マガジンで見るそれは選手の体にしわひとつなくフィットし、いかにも決戦用機材の一種として、おおおおおおおおおと少年の心を鷲掴みにしたのでした。

高校時分には、ピストシャツがようやくエアロ生地で作られるようになっていましたが、ワンピなどは未成年にはまだまだ高嶺の花だったように思います。

ロス五輪の前後には、全身をポリウレタンコーティングしたキロスーツというのも出現、もはや全身テッカテカです。そしてこれは通気性が全くないため、長時間着ていると息苦しくなるというまさに決戦用なのでした。

奈良国体では、国産P社が背中にチャックの日本代表ワンピを参考出展、これがまたかっこよかったのでしたが、市販されることはありませんでした。

※2012.7.6加筆訂正–

前後して恐縮ですが、思い出したので追記。私自身の初モジモジ君は学連で走った１年目、上記の奈良国体ユニフォームだったような気がします。このときは市販の半袖ワンピに県名をフェルトのアイロンプリントでした。まだまだチームオリジナルワンピは一般的ではなかった。

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そして大学２年の時、チームワンピース導入。

これはですね、せくしーなというかなんというか、当時の一般の人ではたぶん理解できないえろさを持っておりまして、こんなんわいら着てええんっすか先輩！的なかっちょよさ。ほなって、選手以外はどこ行っても買えないのです。なんともセントラ速くなりそうなオーラが出まくるのでした。→もちろん実際には速くなりません。

が、揃いのワンピで隊列を組むとき、俺たち戦ってる感は半端なく、その妖しいプラシーボ効果は絶大なものでありました。

そのようにしてワンピと出会った私には、ワンピはやっぱし特別な衣装なのでして、この、ポケットもなければ着るのも着にくい、こけたら破れて一巻の終わりみたいな儚い、単純所持で通報される雰囲気ばりばりの特殊コスチュームというのが自転車競技における最終兵器のような気がするのであります。

さてそんなわけで、皆さまの夕焼け眉山クラブでもこの際(どの際？)ワンピース作ってまうで？的な機運の盛り上がりを受け、いよいよ制作を進行する運びとなりました。

ただ、ほなこれ着てなにするん？というご指摘に対しましては、差し当たりなんかイベントでコスプレとして着用するぐらいしかございませんので、仕様として汎用性を持たせたいと思います。つまりバックポケットを一個つけます。トランシーバが持てないとツールも走れません。

ただし電話と財布で終了のようなポケットです。おやつの収納部としては容量不足です。なので真夏の室戸往復みたいなライドで着ることはおそらく不可能です。また、生地のことを考えますと、締めつけ感＆通気性の点において、由岐あたりで息が止まるものと思います。

そして(ところが？)当然、長袖です。決戦用ですので、暑いのはいさぎよく諦めていただきます。

以上のように、伊達や酔狂で身に纏う代物です。お気をつけてお問い合わせ・お申し込みください。

そんな感じで進めてまいりますので、生温かく見守っていただけると幸いです。まずサイズサンプルを手配しておきます。個人的にはこれで団抜きを走りたいなあ。